赤ワインのブドウ品種 / 白を暗記してから赤用6品種

ワインの予習

ワインの楽しみ方 

違いがわかることで楽しみ方の幅は大きく変わります。

白ワイン用のブドウ品種は6種類、

①シャルドネ 

②ソーヴィニヨン・ブラン 

③リースリング 

④ミュスカデ 

⑤ゲヴェルツトラミネール

それぞれの特徴と、自分が口にしてみた感想は言えるでしょうか。

そもそもこれらの品種を意識して飲んだことがないがない貴方は、これが契機です。

一本ずつ買ってみてください。ワインバーであればグラス提供で一杯ずつ試すこともできます。

値段も安価なもので構いません。ブドウの品種を意識してワインを口にしてみてください。そして感想をメモ書きして欲しいと思います。

カベルネ・ソーヴィニヨン / 黒ぶどう

カベルネ・ソーヴィニヨンは形容詞が多いです。「赤ワインのぶどうの代表」「黒ぶどう品種の王様」「ボルドー地区の最優良品種」(フランスの地区名)等々。世界で作られているので個性があるものもありますが、他の赤ワインと飲み比べる際の基準となります。

「カベルネ・ソーヴィニヨンと比べて、渋みが…、酸味が…、甘みが…」となりますね。

味わい

カベルネ・ソーヴィニヨンの香りは、カシス、チョコレート、鉛筆の削りカス、紅茶(ダージリン)に通づる香りがあります。長期熟成に耐えうるワインであるため、若い(年代が最近)ワインとの違いも大きいです。

タンニン(濃すぎる緑茶の渋みと同じ)が多く、年代物になるとこのタンニンがやわらかく変化します。

あえて長期熟成用に作られているワインを10年経たずに飲んでしまうと、とても渋いです。

しかし、テーブルワイン(お手頃価格)で売られているカベルネはタンニン(渋み)と酸味のバランスが取られているものが多く、料理とも合わせやすいです。

ピノ・ノワール / 黒ぶどう

ピノ・ノワールはフランスワインの「ロマネ・コンティ」と呼ばれる高級かつ世界的に有名なワインを作り出します。またシャンパンにも用いられることもあり、繊細なワインが出来ます。

カベルネ・ソーヴィニヨンと比べると世界的にはあまり広がっていません。土壌条件により出来が大きく変わってしまい、単一ぶどう品種で作れるようになると第二のロマネ・コンティが生まれる可能性があります。

味わい

ピノ・ノワールはフルーティさがあり、華やかな印象を受けます。香りはイチゴ、ラズベリー、チェリーなどの果物を感じることができ、年代物の傑作はトリュフに似た華やかさもあります。

味わいもカベルネ・ソーヴィニヨンと比べると、渋みより酸味や果実味が特徴となります。

長期熟成用のワインもありますが、なにより土壌条件による違いが大きいです。ピノ・ノワールの味わいの基準となるのはフランスのブルゴーニュという地方のものと覚えておくと誤解がありません。

メルロ / 黒ぶどう

メルロは赤ワインの中でも飲みやすい部類に入る品種ですが、高級ワインに使われることが多いです。割と熟成も早く、同年代のカベルネ・ソーヴィニヨンと買うのを迷うときはメルロを買うのも良いかもしれません。(メルローと伸ばして言うフランス人もいる)

味わい

メルロの香りはイチゴ、チェリー、プラムの果実香の奥にタバコやスギを思わせる匂いもあります。

カベルネ・ソーヴィニヨンと比べるとタンニン(渋み)が少なく、マイルドな味わいです。

刺々しさや際立った酸味も少ないため「丸みがある」と表現することもあります。

シラー / 黒ぶどう

シラーは赤ワインの中でも安価にしっかりとしたものを選びたいときは、この品種を選びやすいです。特に普段の料理(特別ではない日)に、しっかりとした肉料理と一緒に飲みたい場合は、シラーの赤ワインらしさ、味の濃さがとても調度良いです。シラーズとも呼ばれています(オーストラリア等)

味わい

シラーの香りは黒胡椒や八角(スターアニス)、甘草(リコリス)と呼ばれる聞きなれない香りで形容されることもあります。スパイスに通づる香りと濃いベリー系(ブラックベリー)の香りです。

味わいはタンニン(渋み)もほどよく、コクもあります。

ガメイ / 黒ぶどう

ガメイは日本で多くの人が口にする「ボージョレ・ヌーボー」の品種です。

ボージョレ・ヌーボー以外ではほぼ聞かれないぶどうです。

味わい

ガメイはボージョレ・ヌーボーの生産方法によるところも大きいが、フルーティーさが特徴です。

香りはイチゴやチェリー系ですが、ポテンシャルの高いものは、さくらんぼやバナナのような甘い果実やすみれの花のような香りがするものもあります。

酸味、甘味、渋味ともに軽くてフレッシュです。

サンジョベーゼ / 黒ぶどう

サンジョベーゼはイタリアの「キャンティ」と呼ばれるワインの品種です。

他の品種と混ぜられて世に出ることも多いですが、イタリアワインといえば「キャンティ(キャンティ・クラシコ)」ですので、必ず押さえておきたい品種です。

生産者も多くリーズナブルなものも多いため、生産者や年代ごとの違いも楽しみやすいです。

味わい

サンジョベーゼの香りは野性味のあるチェリーのように果実味があり、味わいも果実味と程よい酸味があります。

ガブ飲みをするワインではないですが、タンニン(渋味)も程よく飲みやすいからこそ、世界に流通しています。

お店で買う場合もレストランで注文する場合も、とても需要があり種類が豊富なワインなので、

サンジョベーゼ(ぶどう品種名)= キャンティ(ワイン名。正確にはイタリアの土地名)

で押さえておくと良いでしょう。

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