ブルゴーニュとボルドーからワインを初めてみよう、と買いてある書籍やセミナーは多くありますが、資格取得等を考えている人以外はやめた方が良いです。
値段のわりにコストパフォーマンスがよくありません。
特にワインをこれから知ろうとしている段階では、飲む必要はありません。
勉強し始めの方が買うワイン
ずばり、チリワインから飲み始めてください。
近年、恐ろしいぐらいに美味しくなってきています。
生産品質が上がり、輸送品質も向上しました。
値段が安い理由
まず、第一にヨーロッパのワインが高すぎます。
現地で飲むワインを日本で飲むと2倍の値段がかかることも良くありますが(関税と輸送費、インポーター等の手数料等)、
チリのワインはEPAと呼ばれる経済連携協定を結んでいるため、2007年から関税自体が安かったですが、3000円のワインで100円程の関税がかかっていたところが、12年間かけて段階的(少しずつ)関税撤廃をしていきました。
とうとう2019年4月からは関税がなくなり、ワインの仕入れがし易い環境となっています。
個人目線では少額ですが、大量に仕入れる業者としては多額の関税がなくなるため、チリワインを選ばない理由はありません。
チリワインの品質はどうか
ここまで値段の安さをご案内しましたが、品質はどうでしょうか。
近年のワインを売るお店で品質の悪いチリワインを入れているところは廃業するでしょう。
輸送、保存品質が上がっている近年では、品質の悪いものを探す方が難しいですが、以前は多かったです。
チリワインと限定せずにいうと、お酒の関税がかからないように「濃縮還元したチリのブドウジュース」をそのまま日本に輸入し、日本でワイン化してその国のワインとして売られているときもありました。
誤解のないようにいうと、少しでも食卓に安価で安心なワインを届けるための努力の末の方法だったと思います。